[レポート] AWS re:Post Private を使って社内および AWS とコラボレーションする #AWSreInvent #SUP205

[レポート] AWS re:Post Private を使って社内および AWS とコラボレーションする #AWSreInvent #SUP205

Clock Icon2023.12.11

いわさです。

本記事は「AWS Community Builders Advent Calendar 2023」シリーズ 2 の 11 日目の記事です。

私は 2022 年 8 月から AWS Community Builders の Serverless カテゴリで活動しております。
活動内容のひとつに re:Post での回答活動があります。ユーザーグループ以外にも AWS コミュニティはいくつかあり、re:Post のようなオンラインフォーラムもそのひとつと言えます。

そんな re:Post から派生した AWS サービスが先日の re:Invent 2023 で登場しました。その名も re:Post Private。

名前から察するに re:Post を社内に閉じて使えるようにするナレッジマネジメントツール的な感じかなぁ?と最初思ったのですが、調べてみるといくつかおもしろい要素が見つかりました。
re:Post Private は上記記事のとおり、エンタープライズサポート以上の AWS Organizations 環境が必要で、なかなか簡単に試せるものではありません。

しかし、re:Invent 2023 のとある Breakout Session で re:Post Private にフォーカスしたセッションがあり、先日 YouTube でも公開されていました。
この記事ではセッションレポート形式でセッション概要を軽く紹介し、そこから得られた情報などを紹介したいと思います。

セッション概要

クラウドへの移行やクラウド導入の加速を検討している企業の上級管理職は、開発者の生産性を拡大して向上させる新しい方法を必要としています。リーダーは、クラウドの概念に関する厳選された知識を開発者に提供し、チーム内のコラボレーションを促進し、技術的な障害を取り除く必要があります。多くの場合、開発者は電子メール、インスタントメッセージ、またはオフラインドキュメントを介してサイロ化された技術情報をやり取りするため、コミュニケーションが困難になり、イノベーションが遅くなります。このセッションでは、AWS re: Post Private を使用してクラウドの知識レベルを上げてベストプラクティスを広め、イノベーションとコラボレーションを促進するためのクラウド実践コミュニティを構築する方法を学びます。

スピーカー

  • Sesi Bhushan Somarouthu
  • Nitin Tomar

LEVEL

  • 200

オンデマンド動画

見どころまとめ

基本的にはオンラインフォーラム、ナレッジセンターである re:Post を、組織向けに独自にプライベートホスティングするものになります。
よって、組織内でのプライベートコミュニティを活性化させたり、ナレッジを集約させたりといったところが基本的な価値となります。

ただし、いくつか「オッ」と思った機能も紹介されていたので抜粋したいと思います。

AWS サポートケースとの連携

次に記載されているように AWS サポート機能との統合はひとつ特徴的な点といえます。

セッション内では実際に re:Post Private を使ったデモンストレーションも実施されており、質問画面からサポートケースを作成する機能も紹介されています。

ドキュメントによると質問からのサポートケース起票にはユーザーの権限や、未解決かつ 12 時間以上前に質問が投稿されたものなどいくつか条件があるようです。

サポートチーム側が re:Post Private 用に特殊な操作をしているのかまでは読み取れなかったのですが、AWS サポートからの回答内容は次のように「Support Case」タブにスレッド形式で表示され、ここからユーザーは返信することも出来ます。

AWS 従業員も参加してコラボレーションするらしい

どうやらこの re:Post Private は Enterprise / Enterprise On-Ramp サポートプランの契約が前提ということもあり、re:Post Private に AWS TAM(テクニカルアカウントマネージャー)などを追加できるようです。

上記スライドによると、AWS TAM は Amazon Midway Authentication でサインインし、技術的なコンテンツの提供などを行ってくれるようです。
このあたりの詳細はドキュメントにも記述がなく、次のように詳細は TAM に確認してくれぇと記載されているのみです。

単純なナレッジマネジメントツールではなく、AWS TAM とのコラボレーションツールとしても考えるとするとちょっとおもしろいのかなと思いました。どれだけ機能するのかまだ不透明ですが。

さいごに

本日は re:Invent 2023 の Breakout Session 「Collaborate within your company and with AWS using AWS re:Post Private (SUP205)」のセッションレポートという形式で、re:Post Private のおもしろ機能などを紹介してみました。

最初はただのナレッジマネジメントツールと思っていたのですが、TAM とのコラボレーションやサポートケースとの統合機能など結構おもしろいのではないでしょうか。

このセッションは NEW LAUNCH で、re:Play 直前に開催されたものなので見逃している方も多いと思います。
re:Post Private とはというのが、わかりやすく説明されていますのでぜひオンデマンド動画も視聴してみてください。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.